“軽さは正義” X-E3+XC15-45mmF3.5-5.6” 標準ズームレンズ比較 Part I

カメラレビュー

カメラ市場の現在

フイルムカメラからデジタルカメラに入れ替わり、デジタルカメラ全体の年間販売台数のピークは2010年。その後2012年以後、スマホ普及に反比例するように売り上げは降下。
今やデジカメ全体の売上は2010年から2018年で約3分の1にまで低下している。
この先も上昇の見込みは乏しい。大きな理由はコンデジがスマホに取って代わわられているわけだが、レンズ交換型も売り上げは芳しくない。2018年で台数も売り上げもミラーレスが一眼レフを上回ったようだ。
そこででキャノン、ニコンも遅ればせがら2018年、本格的にミラーレス一眼に参入して、カメラマニア向けにはミラーレス一眼が今後の主流となる状況だ。
ソニー、キャノン、ニコンとミラーレスは市場はカメラもレンズも大型かつ高価格なものが多く市場に投入されている。

私はこの状況に”デジャブ”を感じる。
かつて日本のTVメーカーが、大型化高画質化路線をひた走り、視聴者のライフスタイル変化やインターネットなどの嗜好多様化の変化に全くついていけず、中国・韓国メーカーに惨敗して今や見る影も亡くなった姿とダブるのだ。
スマホに追いやられ、限られたカメラ好きの人間に向かって、高価で大きなサイズのものを提供してこうとしている(すべてのメーカーではないが)。

今、カメラに求めるもの

数年前にフルサイズ一眼レフカメラのセットを全て処分した自分のカメラに求めるものは”軽さ””小ささ“である。
フルサイズ一眼レフカメラを処分して全く後悔していない。
撮影するにあたり、画質、操作性、機能ももちろん重視しているが、撮影した画像をPCやWebで観賞する程度の自分にとっては、今やミラーレス入門機程度のカメラの画質でも十分なのだ。
だから今、”カメラの求めるもの“と自答した時に、今更”画質”という言葉は現れず、”少しでもカバンの中に小さく収まるサイズ”、”撮影するときに周りの人に”特別感”を与えずに撮影できるカメラ”、と言った言葉が思い浮かぶ。
ポートレート撮影等、少し頑張って撮影する時はFujifilm X-T3を使っているが、今の自分の感覚ではこのカメラとハイスペックなレンズの組み合わせはまだ大きくて重い。

そこで改めて気軽な”お散歩カメラ“、ファインダーのついているミラーレス一眼レフor 一眼レフカメラから選んでみた。
この時はFujifilmにこだわらず探してみた。なぜならそれほど新たにレンズを揃えようとは思わず、カメラ本体+軽量ズームカメラ1本のセットで完結するからだ。

前置きが長くなったが、選定した時の比較を並べてみる。
ミラーレス一眼でファインダー付きで軽量サイズのものをピックアップしてみた。

 カメラボディ重量(ボディ、バッテリ、メモリーカード含む)
FujifilmX-E3337g
OlympusOM-D E-M10 Mark III410g
SONYα6400403g
CANONKiss M390g

次にレンズ。
軽量標準ズームレンズで、重量の他に最短焦点距離を比較してみた。
”テーブルフォト”等お散歩カメラでは気軽に室内・屋外問わず身近なものを撮影することを想定した。

メーカーレンズ重量最短距離
FujifilmXC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ135g13cm
OlympusM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ93g20cm
SONYE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS116g25cm

CANON

EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM130g25cm

それぞれのボディとレンズを組み合わせた重量は以下の通り。最短距離も再び並べておく。

メーカーボディ+レンズ重量最短距離
FujifilmX-E3 + XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ472g13cm
OlympusOM-D E-M10 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ503g20cm
SONYα6400 + E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS519g25cm

CANON

Kiss M + EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM520g25cm

重量では唯一500gを切り、最短距離でも13cmと圧倒的に短いFujifilmのコンビで決定、購入に至った。
Fujifilmは他の標準ズームレンズXF16-55mmF2.8 R LM WRとXF18-55mmF2.8-4 R LM OISも持っているので、この3本のレンズの撮影比較を先日行ってきた。

(以下、「”軽さは正義” X-E3+XC15-45mmF3.5-5.6″ 標準望遠レンズ3本比較 Part II」へ)


 

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