Part II
本番の衣装も何着か着替え、入念なチェックを行っていく。
見事なバック転を軽々と決める。
細かい動きや表情を確かめながら、練習を繰り返していく。
舞台裏の汗があってこその、華やかなステージの成功がある。
彼女の名は華媚(Hanavi)。
今日も黙々と汗をかき練習にはげむ。
アクロバット・ダンサー華媚の華麗なダンス・マジックは、
どこまでも進化していく・・・
(終)
2009年8月
撮影後記
明るい性格と飽くなき探究心の持ち主のHanaviさんは、
今も既成概念にとらわれず創造的なダンスの形態を模索している。
彼女のダンスは、通常のショーダンスと比べて運動力が多い。
器械体操出身ならではのバック転は、圧倒的な全身の筋力を感じさせる。
しかし動と静の使い分けも巧みで、日本人ならではの繊細な表情での動作表現も取り入れている点はさすがだ。
彼女の夢は「世界中の人々にダンスを通じて”仲良く”なってもらうこと」だと言う。
Hanaviさんのダンスを見て楽しむ。
一緒に見よう見まねで踊って楽しむ。
周りの人達と踊る喜びを分かち合う。
そんな好循環を、一人でも多くの人達へ広めようとしているのだ。
海外への夢は、持ち前の行動力と長年培った幅広い人脈を使って実際にいろいろ計画中だそうだ。
明るさと美しさを兼ね備えたアクロバット・ダンス。
その裏では人知れぬ費やした練習の賜物がある。
今後、今までかいてきた汗が真に報われるのは、
彼女がきっかけで”踊る喜び”を知った人達の笑顔を見る時だ。