風景 -II
参考までにX-T3+XF16-55mmF2.8の組み合わせ。
等倍でみると細部のディテール云々という差はあるかもしれないが、こういうWebで見るサイズでの”絵的な雰囲気”、”遠近感”,”色合い””風味”を人は感じるのだ。こういった点に関してはほとんど差はないといえる。暗部がもし落ちていれば撮影時に露出補正で上げてしまえばよいのである。大切なのは、手軽にカメラを手に取り、”パチ”っとシャッターを切る楽しさが気軽に感じられることである。
アップ度合い
花のアップの比較だ。
最短撮影距離はXC15-45mmF3.5-5.6が望遠側で35cm、XF18-55mmF2.8-4で同約60cmだが、焦点距離はXF18-55mmの方が長いので、画像に収まるアップ度合いは微妙だ。
以下、焦点距離いっぱいいっぱいでそれぞれのレンズで望遠いっぱいで寄ってみた。
望遠側であっても若干XC15-45mmF3.5-5.6の方が大きく撮れているだろうか?
広角よりであれば圧倒的にXC15-45mmの方が寄れた写真が撮れる。
ボケ具合
XC15-45mmF3.5-5.6は望遠側で撮ると開放側でもF5.6が最低となる。それでも遠景の光りのボケは作ることはできた。
XF18-55mmF2.8-4.望遠側(55mm)は開放でF4.
X-T3 + XF16-55mmF2.8.望遠側のF2.8開放で撮るとこうなる。
軽さは正義
今回の様な撮影比較をするとカメラ2台にレンズ3本、久しぶりに重装備での外出となった。
もう、こういう撮影は正直しんどいし楽しくない。
自分の場合、たまに行うポートレート撮影の作品作りは今まで通りX-T3で行うが、それ以外の”お散歩カメラ”は、X-E3 +XC15-45mmF3.5-5.6で十分である。
今回の撮影比較で両者の親和性の高さがわかった。
周りの目を気にすることなく、こんな写真をパチッと撮れるかどうか?というのが画質のディテールよりもよっぽど大きいのだ。
これぐらいの存在感で自分のそばに横たわっていてくれる。
そして控え目にカバンの奥にいてくれる。
カメラとレンズ合わせて500gを切る軽さは武器だ。
ここら辺の10g,20g単位の差は、体感で違いを感じる。
X-E3+XC15-45mmF3.5-5.6は、現在自分が満足できる最高の組み合わせだ。
(終)