彷徨い – Samayoi – 4


第四話

由紀の新しい内面の開放は、榊原との密会の空間で続けられた。

榊原の命令に献身的に奉仕することで、自らの肉体を捧げることで、
自分の内面が開放されていると信じた。

磨かれて、変わっていく自分。
これこそ自分が求めていたこと。

肌に残る手錠や縄の跡は、確かな温もりとなって新しい自分の証となった。

床に頭を低く這いつくばるほど、奉仕の喜びを感じた。

(第五話へ続く)


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