X-T5 X-T3比較撮影 (2)

カメラレビュー

比較結果

画像の違いについて書く前に撮影体験について言うと、X-T5はシャッターの感触と音が軽快になった。
これは撮影体験としては大きな違いを感じる。
重厚なカメラの撮影というよりは、撮影が身近に感じられる良質な体験だ。
さて、画像の比較である。
前ページの画像は900 x 600pixelに落としている。ご覧いただいた通り、見た目はどちらのカメラで撮ったか?優劣は全くわからない。
大きな画像で見ても同じ印象だ。等倍観察しても正直あまり違いが判らない。
どちらもマルチ測光で撮っている。
コントラストの高い風景を選んでいるが、ヒストグラムを見るとほとんどがうまく白飛び・黒つぶれなく収まっている。
どちらのカメラも、ヒストグラムの傾向に大きな差は感じられなかった。
X-T5がスマホのように大胆に中間を持ち上げたりとか、そういう個性は見受けられなかった。
今回撮影した公園は昔から良く撮影している公園だが、午前中の陽ざしで公園入口から撮ると、大抵空の明るさが強く日陰の森の部分は黒つぶれぎりぎりになってしまうのだが、X-T5の方が若干明るめで上手く収まっている気がした(気のせいかもしれない)。
いずれにせよ、今回の私の撮った画像は、あまり高画素数等の変化を映し出すことはできなかった。
もっと違う被写体で撮ると、大きく違いを感じられるのだろう。

X-T3との比較を終えた後で、持参したXF56mmF1.2 R APDでも撮影してみた。XF16-55mmF2.8 R LM WRと同じF2.8で比較撮影したので、こちらも貼っておく。

X-T5 &XF16-55mmF2.8 R LM WR. f2.8 1/4700

X-T5 &XF56mmF1.2 R APD. f1.2 1/5400

X-T5 &XF56mmF1.2 R APD. f2.8 1/1900

こちらも両レンズ、同じF値(2.8)ではPCのディスプレイで見るぐらいでは違いはわからない。
X-T3の時代から両レンズのレベルはかなり高いレベルで行きついている、ということなのだろう。
XF56mmF1.2 Rの真骨頂は、解放からF2.8あたりの間の撮影だろう。
人物撮影ではこれからもたくさん使っていきたい。

最後に、今回新しく買ったXF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WRで撮った画像も貼っておく。
実は本日、一番驚きを感じたのはこのレンズとX-T5で撮った画像だった。

X-T5 &XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR. 97.9mm f7.1 1/160

この風景をズームで拡大して撮ったのがこの画像

X-T5 &XF70-300mmF4-5.6 R LM OIS WR. 184.6mm f7.1 1/160

望遠レンズはXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIを持っていて、その画質との差を自分が感じたのかもしれないが、X-T5の40MPとXF70-300mmF4-5.6 Rが吐き出す遠景の風景の高解像度は、目を引くものがあった。
あまり解像度は期待していなかったので、この画像は驚きだった。

X-T5との旅

本日の撮影結果では、明確にX-T3よりも画質の大きな変化は感じられなかった。
それでもよい。
X-T5との付き合いは始まったばかりだ。
これからポートレート撮影やいろいろな撮影をゆっくり再開していくが、AFの正確さや、階調の豊かさ等、色々喜びを感じることは多いだろう。
私のようにせいぜいPCのディスプレイ位でしか見ない人間にとっては、大抵の画像の質はX-T3と大差ないのかもしれない。
また違う被写体だと解像度をわかりやすく感じることもあるのだろう。

軽量なX-T5は、これからの私の人生の時間を、スマホと違った色合いで記録してくれるのだ。

(終)
2022年11月27日

X-T5 X-T3比較撮影 (1)

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