演劇やろう会・第10期公演「練馬版・父帰る」鑑賞記

GW10連休中、2019/5/4に「演劇やろう会」が行った第10期公演「練馬版・父帰る」を観に行った。
「演劇やろう会」は、TVドラマ「俺たちの旅」や『ゆうひが丘総理大臣』『アナウンサーぷっつん物語』の脚本家、畑嶺明さんが主宰している演劇団体だ。
私は本年3月に「俺たちの旅」のHPサイトを作った関係で、畑さんとはメッセージでお話しさせていただいており、当日は実際のご挨拶の機会となった。
お忙しい中、何度もお話しさせていただいた。事前のイメージ通り、演劇に対する熱い情熱と、細かい配慮の行き届く素晴らしい方で、ますますファンになってしまった。”今日は鎌田敏夫さんと中村雅俊も来るんだよ!”と言われ、びっくり。お二人は通路を挟んで私のすぐ後ろに座っていらっしゃった。

以前、畑さんが”私のHPを鎌田敏夫さんにもメールしておくよ!”と言っていただいたので、一部が終わってちょうど廊下でばったり鎌田さんにお会いしたので、思い切ってお声がけしたところ、とても気さくに「俺たちの旅」について、お話しくださった。
鎌田さんも畑さん同様、年齢など関係なく、とても熱い情熱をお持ちで、いろいろお話して下さり、生涯忘れられないほど、大変感激した時間となった。

この演劇は、偶然にも知人が第二部に出演することを知り、第二部も観劇した。
いろいろ縁のある観劇となったが、「練馬版・父帰る」について。
当日配布されたパンフレットに畑さんが書いた文が載っているのだが、この”父帰る”は、畑さんご自身の父親に対する思いがベースになっている。
畑さん自身が父親の心情に十分思いを馳せる年齢になっているからこその解釈によるストーリーになっている。20代の男女、少し上の30~40代と思われる世代の男女とその母親、そして40代あたりの夫婦とその父親という、3世代の男女・親子の人間模様が同時並行に進むストーリーはまさに現代の家庭に関する問題描写そのものだ。

最後の父親の態度・セリフは、陳腐な家庭ドラマに終わらず、”畑美学”を感じたのは私だけであろうか?
「俺たちの旅」に通じる男のドラマの”70代版”を観た気にさせられた、夢のような一日だった。

 

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