「俺たちの旅 50年目」制作の可能性

2023年12月9日、「EXシアター六本木」で開かれた中村雅俊さんのコンサートに行ってきた。
ファンサービス精神に満ちたトークと歌は今も健在。
元気をもらえるコンサートだった。
2曲目に「俺たちの旅」、続いて「ただお前がいい」と序盤にこの2曲が歌われた。
来年はデビュー50周年。
記念のイベントやライブが何かあるだろう。
今から楽しみだ。

コンサート終盤のトークでビッグニュースが語られた。
”まだ全然決まりではないが”という前置きで、今年半ばに発売された「俺たちの旅」DVDシリーズの評判が大きく、周りで「俺たちの旅」の盛り上がりがあり、
特に脚本家・鎌田敏夫さんが「俺たちの旅 – 50年目」の制作に意欲的とのこと。
少し前のインタビューでもこの話は聞いたことがある。
しかし実際に製作がどこかで動かないと実現は始まらない。
斎藤光正監督は亡くなられたし、当時の日本テレビの制作関係者はもう退職されていて、制作の期待は持ちつつも、現実のハードルは高いと思っていた。
しかし中村雅俊さんは、”制作されるとしたら映画で”と話された。
これは少し映画の線で進んでいる印象だ。全く何も進んでいなければこんなに期待を持たせる話はしないだろう。
会場は大盛り上がりとなった。

テレビが無理なら映画で制作。なるほど、と思った。
まだ本格的に進んでいないのかもしれないが、期待のできる話のようだ。
鎌田敏夫さんが書いた「俺たちの旅」10年目、20年目、30年目は非常に優れた作品だと今も思う。
学生時代の青春ものというのは作りやすいかもしれないが、社会人の30代、40代、50代を、青春時代のストーリーをつなぎつつ魅力のあるドラマとして制作するのは難しいと誰しもが思うが、鎌田さんは見事にそれぞれの年代のドラマに仕立て上げた。
あとから振り返っても、観るファンにとっての30代、40代、50代に身につまされるリアリティのあるドラマとして突き刺さった。
次は70代だ。
人生の集大成となるドラマになるはずだ。
ぜひ実現してほしいと思う。
中村雅俊さんのデビュー50周年に、「俺たちの旅 – 50年目」の映画。
実現の可能性は不明だが、来年が楽しみだ。

コンサートのアンコールの最後の曲は「いつか街であったなら」だった。
私が好きな曲だ。
ファンの思いは、今日も街で交錯し続ける。

(終)
2023年12月10日

タイトルとURLをコピーしました