「俺たちの旅」ロケ地・身延山を行く

当HPで「俺たちの旅」-鑑賞記録を作成してまもなく、2019年3月に、「俺たちの旅 二十年目の選択」のロケ地・身延山へ行ってきた。

実は「俺たちの旅」本編の主たるロケ地も行って撮影してきたのだが、それはまた追々書くとして、先に身延山のことを書く。「俺たちの旅」本編スペシャル版3篇の中で私にとってとても印象深いのは「二十年目の選択」編だ。

前半で登場した身延山の地で映像の象徴的なシーンを求めて現地に行ってきた。

「二十年目の選択」で身延山は、ワカメ(森川正太)が実家の土地で温泉旅館を経営していて、久しぶりにカースケ(中村雅俊)達を呼び寄せる。

そのロケ地が今も健在の「田中屋旅館」だ。

お店の人と会話したところ、今もたまに「俺たちの旅」ファンが訪れるという。

ワカメとカースケは身延山久遠寺からロープウェイで身延山奥之院まで登り、頂上から昔の思い出を語らう。
“大嫌い”の呼び名だったワカメの従妹・玲子(壇ふみ)(第30・31話登場)と、この地で喧嘩したことなど。

私が行った時は天気が良く、頂上からは富士山も見えた。

長い石畳の階段を二人で話しながら二人で降りていくと、下から洋子(金沢碧)が昇ってくる。驚いた顔のカースケ。階段の真ん中で二人は再開する。ワカメは気を利かして一人で旅館へ戻る。私はこの大きな彬がそびえ立つシーンの場所に行きたかったので、たどり着いたときは感無量だった。

TVのシーン

そして二人はケーブルカーで久遠寺へ向かう。

ケーブルカーの中で、10年前のことを語り合うシーンは40代の大人の男女の人生の重みを感じさせる。

久遠寺では、カースケと洋子は、さらに昔の話をする。とても爽やかに昔のカースケの思い出を語る洋子。前半の象徴的なシーンだ。

撮影時は雨のシーンだった。私が行った時はとても良い天気で、シダレザクラも咲き始めていてとても綺麗だった。

そして久遠寺総門の前のシーン。ワカメがカースケやグズ六(秋川太作)、オメダ(田中健)等をせっかく呼んだにも関わらず、カースケの奥さん(石井 苗子)が乗り込んできて、せっかくの再会の宴がだいなしになってしまった。おどおどして弁明するカースケ。

その日の夜、この久遠寺総門で、カースケは、洋子に”昔のカースケはそんなおどおどしていなかった“となじられ、昔の自分を取り戻そうと決意する。その瞬間のシーンだ。

「二十年目の選択」は、このシーン以後、カースケが、かつての“自分らしさ”を取り戻すために社長の座や家族を投げうってマジョリカ島行きを決意する物語だ。

ついでに、「俺たちの旅」本編―第30話のロケ地も寄ってきた。

この一帯は車で行きにくく、当時と地形はそれほど変わっていないと思われる。

見延山の旅は「俺たちの旅 二十年目の選択」を十分堪能できる旅となった。

(終)

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