2019年10月14日、相模女子大学グリーンホールで中村雅俊のコンサートに行ってきた。
今年3月の小林克也&ザ・ナンバーワン・バンドのコンサートでゲスト出演で観た以来、2度目の中村雅俊コンサート、ソロ・コンサートを観るのは今回初めてだ。
会場は満員。今回凄く意外だったのが、会場に足を運ぶファン層。80~90%が女性ファン。年齢にして60代以上がほとんど。男性ファンも同様の年齢で夫婦で来ている人もいるので、私のように男一人で会場に来ている人間はほとんど皆無だった。
私は「われら青春」「俺たちの旅」でファンになった人間なので、ネットで見ている限りでは大多数が男のファンだと思っていたので、このギャップは大きな戸惑いだった。
中村雅俊は「俺たちの旅」以後も「夜逃げ屋本舗」シリーズなど、いろいろなドラマ・映画に出ているので、比較的新しい(といっても20年ぐらい)のファンの人達かと思ったが、コンサート中の拍手によるアンケートを見ると、「俺たちの旅」以来のファンが多かったので、これも意外だった。極めて男向きな青春ドラマでほとんどが男性ファンとずっと言われていたが、実は静かに見守っていた女性ファンも当時多かったのか?それとも年月と共にじわじわと女性ファンが増えていったのか?は謎だが、一つ言えることは、この年代で大人の女性ファンが多いスターは”セクシー”であること。中村雅俊には歌手・俳優としての”華”が際立ってあるが、ベースは”セクシー”さであることを改めて感じた。
スターの基本要素の一つなのだろう。
コンサートは打ち込みの音源が中心で、これぐらいのサイズの会場でドラムもベースもいないコンサートを観るのは初めてだ。
ピアノとギターを加えた3人にコンサート。
サウンドはリッチで安定感があり、生音かどうか?は関係なく十分に音楽に浸れるコンサートだ。それにしても中村雅俊は男らしさ・セクシーさ、そして愛される人間味を醸し出し、20代と変わらない、いや当時以上に積み重ねた魅力を十分振りまいている。
中村雅俊・個人の、隠れた努力、「俺たちの旅」のカースケの信条だった”今を精一杯生きる”を地で行っている40年超のキャリアを感じさせる時間だった。
今年からファンクラブに入ったので、コンサート後の撮影&握手会にも参加したが、ここに至っては95%は女性ファン。一人の男性ファンは私ぐらいだったのではないだろうか?
あまりに場違いだったので、12月の中野サンプラザのチケットも買っているが、ファンクラブの会の参加は躊躇してしまう。
メジャーだと思いこんでいた男性ファンこそが、静かに遠くから見守るのが今の中村雅俊の正しい応援の姿なのかもしれない。