Part 1- 風景~接写編
接写が創る独自ワールド

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
水中にも強いタフカメラとしてOlympus TGシリーズは比類なきポジションを確立している。
以前から注目していたが、TG-4まではコンデジ1/2.33インチセンサーの限界か、暗部撮影性能や画像サンプルのクオリティを見て、購入は躊躇していた。
2017年に満を持してTG-5が発売された。センサー・サイズは変わらないながらも、画質や性能向上を図っている。画像サンプルを見て“これなら”と思い、今年の春に購入した。
自分は根っからのインドア派である。インドア派がゆえに”水中撮影”やアウトドア撮影は想像を掻き立てられる。
この間、海の浅瀬の溜まりに貝や子魚が撮影できる場所で、念願の水中撮影を行ってきた。
それまで撮った写真も併せて紹介してみる。
風景編:ディテールがクリアな画質
まずはオーソドックスな風景・スナップ写真の画質チェックだ。
コンデジの小さいセンサーの欠点は、細かい部分のディテールがぼけてしまうことだ。
風景写真の遠景の葉っぱなどだ。
TG-5は想像以上にカメラが頑張っている。
スナップ写真として、綺麗なイメージの記録に収めるには十分だ。
オリンパス・ブルーは健在
以前、オリンパス一眼レフカメラはE-500,E-510,E-3を所有していた。当時からオリンパスカメラが吐き出す青空の“記憶色”に訴えかける”オリンパス・ブルー“といわれる発色が特徴だった。久しぶりにオリンパス・カメラの画像を見たが、明るくウキウキするような”青空”の色は健在だった。建物等の強い“線の強調”と相まって、くっきりとした”思い出の写真“作りが見事だ。
接写編: iPhoneとの比較
それからTG-5の接写撮影の比較をしてみた。
TG-5は接写にはいくつかモードがある。通常の”顕微鏡”モード、そしてさらに拡大撮影が可能な”顕微鏡コントロール”モードで撮ってみた。
接写の比較としてiPhone8との比較を行ってみた。
iPhoneのカメラは高性能だ。接写にも強い。
世界中の人々が気軽にスナップショットを楽しめるために機能強化を重ねている。
Instagramが世界中で使われているが、これもスマホのカメラ性能が上がってのことだ。
iPhoneで拡大&接写の限界まで撮影をしてみた。
被写体は雑誌のライオンの写真。

iPhone8 最大拡大して可能な限り寄って撮影

TG-5、顕微鏡モードで撮影。望遠していない。
撮影面積はiPhone8の拡大&接写とほぼ同じ。iPhone8もすごい。

TG-5 ”顕微鏡コントロール”モードによる拡大接写。
ここまで来ると他の追従を許さない。
極端な接写ではないが、一眼レフ単焦点レンズのボケを生かした撮影のような写真も簡単にとれる。
白い背景では明るく柔らかい雰囲気で綺麗に写してくれる。
カフェの撮影。接写機能のおかげで、街中でも持ち歩きたくなる。