感動の動画と驚異の解像度の静止画
古くはフルサイズ一眼レフ、ここ数年はミラーレスで静止画画像撮影を趣味としてきた。
そんな自分が突然、DJI Mavic 2 Proを衝動買いしてみた。
今までの撮影はポートレートばかりで風景撮影はほとんど撮っていない。
出不精の自分が気まぐれで行く東京・神奈川近郊の撮影場所は、どこも凡庸で、撮影している自分が見飽きているところばかりだ。
なかなか非日常の風景に出会うのは難しい、といつも諦めていた。
そう思いつつ、ドローン・カメラなら非日常のカット見れるのでは?と思ってきた。
山本直樹の漫画「ビリーバーズ」のラスト・シーンのような写真を撮れるのなら、旅も行く甲斐がある、と漠然と考えていた。
自分がドローンに期待していたのは動画でなく静止画画像なので、画質が気になっていた。
昨年登場したMavic 2 Proは1inchセンサーで従来のものよりは画質もよさそう、ぐらいの知識で
そろそろ買い時か?と適当に感じ、昨晩会社帰りに衝動買いした。
fly more setを入れると約25万円の買い物だ。
バッテリーを充電したり初期設定をしたりしながらマニュアルやネットを見るが、いかんせん情報が少なく、基本操作がわからない。
この情報量の少なさ、は一眼レフカメラではありえない感覚だ。
今朝も情報収集しているうちに、一度簡単にテストしたいと思い、車でテスト撮影に出かけた。
操作はまだ覚える点があると思うが、動作の安定度は想像をはるかに上回る安定度だ。
全くの初心者がとりあえず無難に動かして撮影もできたので、とりあえず期待以上だ。
後は問題の画質である。
動画、静止画両方簡単に撮影して、自宅に戻り画質をチェックしてみた。
APCミラーレス一眼とそん色のない画質
結果は静止画も動画も、どちらも期待を遥かに上回る画質だ。
特に静止画の画質は、1inchのデジカメ以上の画質では?と思える。
試しに、今日撮影したFujifilm X-E3(APCセンサーといって1inchセンサーよりはるかに大きなセンサー)で撮影した画像を並べてみよう。
4枚のうち、2枚がX-E3でもう2枚がMavic 2 Proだ。
この比較ではどちらがどちらかわからないだろう。
私は19inchのPCディスプレイでこの画像をみているが、解像度はほとんどわからないし、
このページを見ている人は区別がつかないだろう。
課題は操作情報
画質は大いに喜べるが、Mavic 2 Proを安全に楽しむには課題が一つある。
それは必要な操作知識が、購入時のマニュアルやメーカー・HPだけでは十分でない点である。
本体の取り扱い方法、コントローラーの操作方法、そしてスマホ・ソフト”DJI GO 4″の操作方法が必要だ。
私はとりあえずテスト撮影するレベルの知識を理解するだけでも四苦八苦したし、撮影時に動画、静止画の撮影切り替えを間違えたり、自動着陸の”スマートRTH”が動作しなかった理由もわからない。
安全順守の必要性が高い製品にもかかわらず、操作の十分な情報が提供されていないのは非常に問題だ。
早期にメーカーから情報提供されることを望む。
最後に先ほど4枚の画像を並べたが、(A)(D)がFujifilm X-E3で撮影した画像、(B)(C)がMavic 2 Proで撮影した画像だ。
山登りでもしなければこのような画像は気楽には撮れない。
実際、今日この地に行った人間としては、遥か上空からこのような景色が見えるとは何とも言えない気持ちだ。
遠い景色を目の当たりにすると、小気味が良いほど自分の存在のちっぽけさを味わうことができる。
これも旅の発見の一つだ。
(終)
2019年3月17日